Zoom通話が重い、ファイルのアップロードがやたら遅い…そんな悩み、ありませんか?
その原因、もしかすると「アップロード速度」が関係しているかもしれません。
このガイドでは、ルーターの再起動や有線接続への切り替え、VPNの活用など、アップロードが遅いときに試せる12の簡単な対策をご紹介します。
在宅ワークやオンライン授業、大容量ファイルの送信など、ネットが遅くてイライラ…を解消したい方におすすめです。今すぐできる見直しで、ネット環境を快適にしましょう!
アップロード速度とは何ですか?
アップロード速度とは、あなたのスマホやパソコンからインターネット上にデータを送るスピードのこと。単位は「Mbps(メガビット毎秒)」で表されます。
ダウンロード速度に比べて注目されることは少ないですが、オンラインでの快適な体験には欠かせない重要な要素です。
- ビデオ通話とライブストリーミング:アップロード速度が良好であれば、通話やライブストリーミング中の映像と音声をクリアに保つことができます。アップロード速度が遅いと、遅延、フリーズ、音声の途切れなどが発生します。
- ファイル共有: 仕事や学校に大きなファイルを送信する必要がありますか? アップロード速度が速いほど、待ち時間が短くなります。
- クラウド バックアップ: アップロード速度が速いため、写真、ビデオ、ドキュメントをクラウドにアップロードする際の信頼性とスピードが向上します。
- オンライン ゲーム: 特にマルチプレイヤー ゲームでのリアルタイム ゲームプレイでは、アクションを遅延なくサーバーに送信するために、高速で安定したアップロード速度が求められます。
一般的に、ほとんどのユーザーにとって20Mbpsは十分な速度とされています。ただし、大容量ファイルのアップロード、ビデオ会議への参加、コンテンツのストリーミングを頻繁に行う場合は、100Mbps以上が理想的です。
アップロード速度が遅いのはなぜですか?
アップロード速度が遅いと感じる場合、アップロード速度が遅くなる最も一般的な理由は次のとおりです。
1. 契約しているネット回線のプランが低速
多くの家庭用インターネットプランは、アップロードではなくダウンロード向けに設計されています。ストリーミングやブラウジングは問題なく動作しますが、ファイルの送信やビデオ通話はうまく機能しません。多くのプロバイダーは、特にケーブルテレビやDSLプランにおいて、アップロード速度をダウンロード速度よりも低く制限しています。
2. ネットワークの混雑
一度に多くの人やデバイスがオンラインになると、ネットワークが混雑します。ラッシュアワー時の渋滞を想像してみてください。ビデオ通話、バックアップ、ストリーミングなどを同時に行うと、アップロード速度が大幅に低下する可能性があります。
3. 古いルーターやモデムを使っている
2012年製のルーターをまだお使いですか?古いルーターやモデムは、特にWi-Fi 5(またはWi-Fi 6)に対応していない場合は、現代のインターネット速度に対応できません。
4. Wi-Fi信号が弱い
Wi-Fiは非常に便利ですが、必ずしも信頼できるとは限りません。壁、電波干渉、ルーターの距離などによって信号が弱まり、速度が低下することがあります。
5. 帯域幅を使用するバックグラウンドアプリ
パソコンやスマートフォンは、バックグラウンドでファイルのアップロード、クラウドストレージの同期、アップデートの実行などをひっそりと行っていることがあります。これらのプロセスは、気づかないうちにアップロード速度を消費してしまう可能性があります。
6. ISPのスロットリング
一部のインターネットプロバイダーは、使用量が集中する時間帯や、クラウドバックアップや大容量ファイルの転送など、特定のタスクの実行中にアップロード速度を低下させることがあります。特定の時間帯や特定のアクティビティ中に速度低下が見られる場合は、速度制限が原因である可能性があります。
7. ウイルスやマルウェアの影響
悪意のあるソフトウェアがユーザーの知らないうちに接続を利用し、速度に影響を与える可能性があります。
アップロード速度を上げるにはどうすればいいですか?
大きなファイルを送信したり、スムーズにビデオ通話をしたり、4K動画をストリーミングしたりするには、アップロード速度の改善が欠かせません。ここでは、自宅で簡単にできる12の対策をご紹介します。
1. 利用中のインターネットプランを確認しよう
まずは現在契約しているネット回線のプラン内容と上り速度(アップロード)を確認してみましょう。スピードテストを使えば、実際の速度をすぐに測定できます。
もし速度が契約内容より明らかに遅いと感じる場合は、プロバイダに相談してみてください。上位プランの案内や、改善のためのアドバイスをもらえることがあります。
2. Wi-Fiより安定!有線接続に切り替える
Wi-Fiは便利ですが、安定性や速度では有線(LAN)接続の方が上です。大きなファイルをアップロードする時や、安定した通信が必要な時は、PCなどを直接ルーターに繋ぐのがおすすめです。
3. ルーターとモデムを再起動する
ネットが遅いと感じたら、ルーターやモデムの再起動も試してみましょう。電源を切って30秒ほど待ち、再度電源を入れるだけ。これだけで一時的な不具合が解消され、通信が改善することがあります。
4. ルーターのファームウェアを更新する
ルーターのファームウェア(内部ソフトウェア)が古いと、速度が出なかったり、セキュリティに不安が残ったりします。自動更新機能がない場合は、メーカー公式サイトで最新バージョンを確認して、手動でアップデートしましょう。
5. ルーターを移動する
ルーターの置き場所によって電波の届きやすさは大きく変わります。壁が多い部屋や電子レンジなどの家電の近くは避け、部屋の中央・できるだけ高い位置に設置しましょう。
6. 帯域幅を大量に消費するアプリやデバイスを制限する
ストリーミング、クラウドの自動バックアップ、ゲームなどは、ネットの帯域を大量に消費します。アップロードが遅い時は、他のデバイスを一時的にオフにしたり、使用中のアプリを終了して帯域に余裕を持たせましょう。
7. VPNを使用する
インターネットプロバイダ(ISP)が、大容量ファイルの送信やクラウド利用を制限(スロットリング)している場合、VPNを使うことで制限を回避できることがあります。
VPNは通信を暗号化し、利用状況をISPに見えにくくすることで、速度低下を防ぐのに役立ちます。
おすすめ:LightningX VPN。世界50カ国以上に2,000台以上のサーバーを持ち、速度制限なし。高度な暗号化でプライバシーも守りつつ、ストリーミングや大容量ファイル送信でも高速で安定した通信が可能です。
8. ブラウザのキャッシュ・Cookieを削除する
ブラウザ経由でファイルをアップロードする際は、キャッシュやCookieの蓄積が原因で遅くなることもあります。定期的に削除しておくと、動作が軽くなります。
Chromeで削除する方法:
- Chromeを開く
- 右上の「︙(3点マーク)」→「閲覧履歴を消去」をクリック(または Ctrl + Shift + Delete)
- 「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを消去」をクリック
- ブラウザ経由でアップロードする場合、キャッシュと Cookie をクリアするとアップロード速度が速くなることがあります。
9. DNS設定を変更する
DNSはサイトへアクセスする際の「住所帳」のようなものですが、より高速なDNSに切り替えることで、通信の安定性や反応速度が改善することがあります。
おすすめのDNS:
- Google DNS:8.8.8.8 / 8.8.4.4
- Cloudflare DNS:1.1.1.1 / 1.0.0.1
WindowsでDNSを変更する方法:
- Windows + Rキー →「control」と入力 → Enter
- 「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」
- 「アダプターの設定の変更」→使用中の接続を右クリック→「プロパティ」
- 「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を選択→「プロパティ」
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選び、DNSを入力
10. ネットワークドライバーを最新にする
PCのネットワークアダプターのドライバーが古いと、アップロード速度が出ない原因になることも。メーカーサイトやWindowsアップデートで、最新版に更新しておきましょう。
11. マルウェアのスキャンと駆除
ウイルスやマルウェアが知らない間に通信を使っている可能性も。信頼できるセキュリティソフトを使って定期的にスキャンし、問題があればすぐに削除しましょう。
12. デバイスをアップグレードする
古いPCやスマホ、ルーターでは、最新の高速回線に対応できないこともあります。Wi-Fi 6やMU-MIMO対応機器に買い替えることで、アップロード速度や通信の安定性がぐっと向上します。
現在のアップロード速度を確認するにはどうすればいいですか?
現在のアップロード速度を確認したい場合は、手軽に使えてかなり正確な結果を得られる無料のオンラインツールがいくつかあります。代表的なツールは以下の通りです。
- Speedtest:ワンクリックでアップロード速度とダウンロード速度の両方を測定できる定番のスピードテストツールです。
- Fast.com:Netflixが提供するツールで、まずダウンロード速度が表示され、その後アップロード速度が表示されます。
- TestMy.net:実際の使用状況に近い環境でテストを行うことで、より詳細かつ正確なアップロード速度を測定できます。
テスト手順:

- 上記のいずれかのウェブサイトにアクセスします(ここではSpeedtestを例に説明します)。
- 「テストを開始」や「GO」などのボタンをクリックします。
- 数秒待つと、ツールがアップロードとダウンロード速度の測定を自動で開始します。
- 測定が完了すると、それぞれの速度が画面に表示されます。
精度を高めるコツ:
- Wi-Fi よりも安定性の高い有線接続でテストするのがおすすめです。
- テスト中は、帯域幅を消費するアプリやデバイスの使用を一時的に停止しましょう。
- 一日のうち複数の時間帯でテストを行い、平均的な速度を把握するようにしてください。
こうした手順を踏むことで、現在のネットワーク環境をより正確に把握でき、必要に応じて回線プランや機器の見直しにつなげることができます。
よくある質問:アップロード速度について
1. 170Mbpsのアップロード速度は速いですか?
はい、170Mbpsのアップロード速度は非常に高速です。一般的なオンライン作業には、100Mbps程度で十分な性能といえます。
高画質のライブ配信、大容量ファイルのクラウドアップロード、ビデオ会議なども、ほとんど遅延やバッファなしで快適にこなせます。ピーク時のパフォーマンスも安定させたい場合、100〜200Mbpsほどの高速なアップ・ダウンロード速度が理想です。
2. 十分なアップロード速度(Mbps)の目安は?
日常的な作業であれば、10Mbps程度のアップロード速度で問題ありません。メール送信、写真のクラウド保存、ビデオ通話などにはこの程度で十分対応できます。
ただし、大容量ファイルを頻繁にアップロードしたり、HD画質でのビデオチャットやライブ配信を行う場合は、10Mbps以上の速度が求められます。
3. ISP はアップロード速度を制限することがありますか?
はい、あります。これは「帯域制御(スロットリング)」と呼ばれ、ネットワーク全体のトラフィックを管理するためや、特定のサービス(動画配信など)を制限する目的で行われます。
つまり、高速インターネットプランに加入していても、ISPの判断で意図的にアップロード速度が遅くなる可能性があります。
もし速度制限が行われていると感じた場合は、VPNの使用で回避できる可能性があります。また、プロバイダに直接問い合わせて、対応を相談することもおすすめです。